嵯峨狂言 2

続いての狂言は「大黒狩」と言う面白い狂言でした。これはH坊主と人妻の浮気の物語です。H坊主と女(大黒)が相合い傘で子供を抱いて帰って来るところから始まります。

二人が子供を抱いて帰って来るところです。

これが大黒です。

そして二人は子ど子を連れて寺に入ります。

そこへ旦那が供を連れてお釈迦さまを拝みに寺に来ます。

すると坊主は驚いて大黒をお釈迦様が祀ってある仏壇?に隠して扉を閉めてしまいます。旦那と供が本堂に上がりお釈迦様を拝もうと坊主に頼みますがますが、中に大黒が入っているので、ちらっとしか見せません・・・

そして、旦那がしぶしぶ帰って行くのを見て、また二人はお釈迦様の前でいちゃつきます。

旦那は少ししか仏壇を開けてくれないのは物足りないと再度寺を訪れ開帳を頼んで本堂に上がり込みます。が坊主はなんだかんだと言って開帳しません、これはおかしいと無理やり開帳したら、中から大黒が子供を連れて出てきます。

怒った旦那は不届きな坊主を供に括るよう命じます。

そしてこのH坊主の身ぐるみをはいで括り、寺から追い出します。

これは坊主が身ぐるみをはがれ縄で縛られ寺から引きずりだされるところです。これが「大黒狩」と言う狂言でした。これも無言劇で約1時間でしたが、おもしろく狂言の世界に引き込まれました。