山鉾巡行4

12番「郭巨山」(かっきょやま)

この「郭巨山」は中国の史話二十四考の「郭巨釜り」の故事にちなむ後漢の人郭巨は貧困のあまり老母と息子を養えなくなり、息子を山へ埋めるべく地を掘った、すると地中から黄金を堀あて、母に孝養をつくしたとう故事によるものです。

13番「鶏鉾」(にわとりほこ)中国・尭(ぎょう)の時代は天下泰平で訴訟のとき使われる太鼓には苔がむし、鶏が巣をつくった、という平和な説話をあらわした故事によります。

14番「白楽天山」(はくらくてんやま)唐の詩人白楽天が仏法について問答を交わしている姿をあらわしています。

15番「綾傘鉾」(あやかさほこ)現在の山鉾の形態が完成する以前の非常に珍しい「傘鉾」の形態をとる鉾で、いわゆる風流とよばれる作り物や芸能のもっとも基本的な形態を今に伝えています。

17番「蟷螂山」(とうろうやま)中国の故事にちなむ「かまきり山」とも呼ばれ、かまきりと御所車の車輪が動くなど山鉾として唯一のからくりがほどこされた山です。

屋根の上で頭や前足を上げて威嚇したりするユニークな山で、人気があります。