山鉾巡行7(最終回)

今年の梅雨は7月に入って雨が降り続き祇園祭りの鉾建ての日など例年になく各地で大きな被害を出し巡行ができるか心配していましたが当日になってやっと梅雨が明け一安心した祇園祭でした

27番「八幡山」(やわたやま)です。八幡宮を山の上に勧請したもので、その小祠は江戸時代の天明年間制作になる総金箔の美麗なものです。

28番「黒主山」(くろぬしやま)六歌仙の一人、大伴黒主が桜の花をあおぎながめている姿で、ご神体は寛政元年(1789)の銘をもち、衣裳は延宝3年(1675)在銘の貴重なもの、山に飾る桜の造花は粽と同様に戸口に挿すと悪事が入ってこないといわれています。

29番「鈴鹿山」(すずかやま)伊勢の国鈴鹿山で、人々を苦しめた悪鬼を退治した鈴鹿権現を女の姿であらわしています。

30番「浄妙山」(じょうみょうやま)宇治川の合戦で、三井寺の僧兵筒井浄妙と一来法師の奮戦の一瞬を見事な人形組でとらえられています。

31番「鯉山」(こいやま)中国の竜門の滝をのぼる鯉の勇姿をあらわしています。

32番「南観音山」(みなみかんのんやま)別名「下り観音山」ともいわれた後祭巡行列の最後を行く曳山、楊柳観音像と善財童子像を祭り、巡行には諸病を防ぐといわれる柳の大枝を差し、山の四隅に菊竹梅蘭の木彫薬玉をつけています。
今回ブログで紹介するため鉾や山について、いろいろないわれがあるこを資料にもとずき出来るだけ詳しく説明しましたつもりですが分かっていただけたでしょうか・・・