新緑 9

「松琴亭」は桂離宮で,さも格の高い茅葺入母屋造りの茶室です

洲浜から一本の切り石を渡ったところにあるのが、この「松琴亭」です

ここの屋根の妻には「松琴」の扁額がありますが、これは後陽成天皇の宸筆だそうです

「松琴亭」の外観は、東、北、西の三方から眺めると、それぞれに風情が楽しめるようになっています


北側廊下には、このような竈(かまど)構えがあります

また一の間の床や襖の青と白の市松模様は大胆かつ柔軟な発想と創意によるもので、そのデザインは現在になおいきいきと相通ずる斬新さをもっています

「松琴亭」の茶室は本格的な三畳台目の茶室で、遠州好みの八窓の囲いになっています

北の縁からはこのような庭が見えます