宵弘法

昨日20日は嵯峨大覚寺の宵弘法の日でした。午後5時30分よりご詠歌奉詠があり6時から北嵯峨高校吹奏学部の演奏、7時から万灯会、7時30分から大沢池で施餓鬼法会、同時に嵯峨の送り火が行われました。

これは、この日のために開放された大覚寺の庭と門です。平常はこの庭に入ることはできません。

ここで万灯会が行われています。

大沢池に突き出た祭壇です。ここで施餓鬼法会が行われます。

日がとっぷりと暮れてきました・・・

7時30分になり施餓鬼法会が始まりました。祭壇の前で僧侶が供えられた施餓鬼を一体ずつ読み上げなす。

法要が終わり屋形船に読み上げた施餓鬼を積み祭壇に点けられていた蝋燭の火を松明に点け池の中ほどにある、松明に火を点けます。
この謂われは五山の送り火が終わっても、帰り損ねたお精霊さんがいらっしゃる。
では、そのお精霊さんは十万億土の冥界へは帰れず、この世に留まり放浪されるのか。
良くしたもので、ちゃんと面倒をみてくださるところがある。
それが、大覚寺の「嵯峨の送り火」であり、弘法大師の教えに従い厳修されているのです。

池の中ほどにある松明に火が点けられ、附近が明るくなってきました・・・

池には灯籠が浮き幻想的な一時でした。これが宵弘法「嵯峨の送り火」と言われ毎年8月20日旧嵯峨御所大覚寺で行われ、この行事が終わると嵯峨に秋が徐々に近づいてきます。